タイトル



    


「シャドーの落とし穴」
 ホールではシャドーレッスンをしている競技選手を見かけます。大きな動きで気持ちよさそうに高度なステップをこなしているように見えます。さすが競技選手!と言いたいのですが、いざ実際に二人で組んで踊っている姿はそれ程でもありません。なぜでしょう?
 私が考えるには、シャドーレッスンの時に重心や、相手の領域を意識していないのではないかと思うのです。ダンスでは重心の移動が正確でないとダメだと言われます。特に回転では重心がぶれないことが大事だ言われます。一人シャドウの時は常に重心は自分の体の中にありますが、二人で組んだ時には二人の重心は二人の中間にあるはずです。これを考慮せずにシャドウをすれば、間違った感覚や動きを体に覚えさせてしまうのではないでしょうか。そして、たとえば足を前に出すとき、一人ならどこにでも出せますが相手がいるときは相手の領域に足を出せばぶつかってしまいます。一人シャドウを気分良くこなし、いざ組んで踊って、上手くできないからと言って相手のせいにする前に、ちょっと点検してみるのもいいかもしれませんね。 
 他人のことはよく見えるものですが、自分のこととなるとシャドー(車道)だろうが歩道だろうがゴーイング・マイウェイの私です。
「文句あるかー!」って感じですかね〜。