タイトル







「男女の言い分」
 ダンスのレッスンをしていると、意見が衝突し、気まずい雰囲気になることがあります。ダンスの性質上男性の責任が7割とか8割で、殆ど男性が修正すれば女性は自然に改善されるとまで言われます。確かにそうかも知れませんが、それが当然のように言われて男性ばかり責められるのは気分が悪いものです。男性を肘掛けや手すりのように思って体重を預け、自力では動こうともしない、こうなるとダンスではなく重量物の運搬作業になってしまう感じです。こんなおばちゃんに限って「私は男性のリードで踊っているだけだからね」と平然と言ってくれます。
「ホントですか!」リードを感じて瞬時に反応しフォローできる人には滅多に出会えないように思うのですが・・・・
立場が変わって、女性から見た場合、「リードが何も無く力任せに押したり引いたりでは振り回されるばかりで身動きが取れないわ」と言う声も結構聞こえてきそうです。こんな男性に限って「しっかりリードしているんだからちゃんとついて来いよ!」と言うのでしょうね。 私も言った覚えがあります。ゴメンナサイ!
 簡単にリードと言いますが、リードって難しいですよね。何処をどうしたらリードになるのか、それぞれの動きによって違うようですし、女性のフォローというのもリードを感じる研ぎ澄まされた感覚と柔軟な動きが必要と言います。
そんな超能力を持ち合わせていない私などがまず出来ることは、相手が動きやすいように、邪魔しないように精一杯考えながらステップすることだけです。どこかの解説でも社交ダンスは自己主張よりも思いやりが大切だとありました。当分はこれで行きます。
でも、いつの日か自由自在に女性をリードながら広いフローアーいっぱいに踊ってみたいものです。